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“カラーシャンプーの正しい使い方|色持ちを長くキープする秘訣”
ヘアカラーをした後、「色落ちが早い」「すぐに黄色っぽくなる」と悩む方は多いのではないでしょうか。
そんなときに活躍するのがカラーシャンプーです。
美容室帰りの髪色を長く美しく保つためのアイテムとして、多くの女性に支持されています。
しかし、使い方を間違えると逆効果になることもあります。
本記事では、カラーシャンプーの正しい使い方や種類の選び方、効果を高めるコツを詳しくご紹介します。
カラーシャンプーとは?役割と基本の仕組み
カラーシャンプーは、通常のシャンプーとは異なり、髪の色を補う染料が含まれています。
洗うたびに髪にほんのりと色素を補い、色落ちを防ぐのが特徴です。
カラーシャンプーの基本的な働き
ヘアカラーは日常のシャンプーや紫外線、ドライヤーの熱などによって少しずつ褪色します。
カラーシャンプーにはその色落ちを防ぐ補色効果があり、髪色を美しく維持するために役立ちます。
たとえば、黄ばみを抑えたい場合は紫シャンプー、赤みを抑えたい場合はシルバーシャンプーを使うことで、カラー後の髪を理想的なトーンに保てます。
通常のシャンプーとの違い
通常のシャンプーは髪や頭皮の汚れを落とすことを目的としていますが、カラーシャンプーは「洗いながら色を補う」点が大きく異なります。
洗浄力が穏やかに設計されており、カラーの流出を防ぎながら髪のダメージを抑える効果も期待できます。
カラーシャンプーが向いている人
カラーシャンプーは、カラー直後の髪色を長くキープしたい人に特におすすめです。
また、ブリーチ後に黄ばみや赤みが出やすい髪質の方にも効果的です。
頻繁にカラーをする方や、サロンに行く時間がなかなか取れない方にも人気があります。
髪色別に選ぶカラーシャンプーの種類

カラーシャンプーには色の種類があり、目的に合わせて選ぶことが大切です。
紫シャンプー(ムラシャン)
ブリーチ後の黄ばみを抑えたい方におすすめなのが紫シャンプーです。
特にアッシュ系やグレージュ系の髪色に向いており、透明感のある色味を長持ちさせます。
週に2〜3回使うことで、褪色を防ぎながら落ち着いたトーンをキープできます。
シルバーシャンプー
赤みを抑えたい方や寒色系カラーを維持したい方にはシルバーシャンプーが適しています。
特にブルーブラックやグレーカラーの方に向いており、くすんだ質感を保ちます。
黄みやオレンジみを抑える効果もあり、よりクールな印象を演出できます。
ピンクシャンプー
ピンクやレッド系のカラーを長持ちさせたい場合におすすめです。
赤系の色味は落ちやすいため、ピンクシャンプーで補色することで鮮やかさを保てます。
ツヤ感も出やすく、女性らしい印象をキープできます。
カラーシャンプーの正しい使い方
効果を最大限に引き出すためには、使用方法を正しく理解することが重要です。
髪をしっかり濡らしてから使う
シャンプー前にぬるま湯で髪全体をしっかり濡らすことで、髪表面の汚れを落とし、染料が均一に行き渡りやすくなります。
熱すぎるお湯はキューティクルを開かせ、色落ちの原因になるため、38〜40度程度のぬるま湯が適しています。
泡立ててから全体になじませる
手のひらで泡立ててから髪全体になじませると、ムラなく色素を補うことができます。
泡を髪に乗せた状態で2〜3分放置し、色素をなじませるのがポイントです。
髪が乾燥している部分には色が入りやすいため、時間を置きすぎないよう注意が必要です。
よくすすいでからトリートメントを使う
使用後は泡が残らないようにしっかりすすぎ、カラートリートメントや保湿系トリートメントで仕上げるとより効果的です。
染料が髪に残りすぎるとゴワつきやパサつきの原因になるため、すすぎ残しのないよう意識しましょう。
効果を高めるための使用頻度とコツ

毎日使えばいいというわけではなく、自分の髪色や状態に合わせた頻度で使うことが大切です。
使用頻度の目安
ブリーチ毛や明るいカラーの場合は週に2〜3回、濃いめのカラーの場合は週1回程度が目安です。
頻繁に使いすぎると色が濃くなりすぎることがあるため、鏡で髪色を確認しながら調整すると良いでしょう。
トリートメントとの併用
カラーシャンプーの後は、必ずトリートメントで保湿ケアを行いましょう。
染料による軽い乾燥やパサつきを防ぐことで、ツヤのある仕上がりを保てます。
特にカラートリートメントを併用すると、色持ちと手触りの両方を高められます。
紫外線対策も忘れずに
紫外線は髪の色素を分解するため、せっかくのカラーも褪色しやすくなります。
外出前にはUVスプレーを使う、帽子をかぶるなどの工夫で色落ちを防げます。
下記の記事「紫外線から髪を守る!UVカットヘアスプレーのすべて」で解説しておりますのでご覧ください。

カラーシャンプー使用時の注意点
正しく使っていても、使い方を誤ると逆効果になることがあります。
髪が濡れたまま放置しない
シャンプー後に髪を濡れたまま放置すると、キューティクルが開いたままで色素が流出しやすくなります。
タオルドライ後は早めにドライヤーで乾かすことが大切です。
下記の記事「熱ダメージから防いで速乾!髪を守るドライヤーの選び方と正しい乾かし方ガイド」が参考になりますので、あわせてご覧ください。

手や爪への色移りに注意
カラーシャンプーは染料を含むため、爪や手のひらに色がつくことがあります。
使うときはゴム手袋を使用するか、すぐに洗い流すようにしましょう。
浴室の壁や床についた場合も、放置せずすぐに拭き取ると色残りを防げます。
使用直後の白いタオルや枕への注意
シャンプー直後は染料が少し髪表面に残ることがあります。
白いタオルや枕カバーを使用すると色移りすることがあるため、濃い色のタオルを使うと安心です。
よくある疑問と誤解を解消

カラーシャンプーを使う上で、多くの方が誤解しがちなポイントを確認しておきましょう。
カラーシャンプーだけで染められる?
カラーシャンプーはあくまで「色を補う」ものであり、髪を染めるほどの染色力はありません。
ヘアカラーのように劇的な変化を期待するのではなく、日常の髪色維持のケアとして使うのが正解です。
黒髪にも効果はある?
黒髪には色素が定着しにくいため、カラーシャンプーの効果はほとんど感じられません。
ブリーチや明るめのカラーをしている髪ほど効果が現れやすい傾向があります。
他のヘアケア製品との併用は?
カラーシャンプーの前後にトリートメントやオイルを使っても問題ありません。
ただし、洗浄力の強いシャンプーやシリコン成分の多いトリートメントを併用すると、染料が定着しにくくなる場合があります。
サロン仕上げをキープするためのアフターケア
カラーシャンプーを正しく使っても、日常のヘアケア次第で色持ちは大きく変わります。
サロン帰りの髪色を長く保つには、洗髪以外のケアも意識することが大切です。
ドライヤーの使い方で色持ちが変わる
ドライヤーの熱は髪のキューティクルを開かせ、色素の流出を招く原因になります。
髪を洗ったあとは、タオルで優しく水気を取ったあと、ドライヤーを髪から15〜20cm離して使うのが理想です。
高温を避け、中温で根元から乾かすと、髪へのダメージを最小限に抑えながら色持ちをキープできます。
洗う頻度とタイミング
毎日シャンプーをすると色落ちが早くなると感じる方もいますが、汚れを放置するのも逆効果です。
皮脂やスタイリング剤が残ると染料の定着を妨げるため、1日1回の洗髪が理想的です。
朝シャンよりも夜シャンの方が、睡眠中に髪が清潔な状態で修復できるためおすすめです。
カラー用トリートメントの併用
カラーシャンプー後は、同系色のカラートリートメントを併用することで、より発色を保ちやすくなります。
特に紫やシルバーなど淡い色味は抜けやすいため、週に1〜2回トリートメントで補色してあげるとツヤと色の深みが維持できます。
市販とサロン専売のカラーシャンプーの違い

カラーシャンプーはドラッグストアでも簡単に手に入りますが、サロン専売品と比べると染料の質や使い心地に差があります。
目的に応じて選ぶことが大切です。
市販のカラーシャンプーの特徴
市販のカラーシャンプーは手軽に購入でき、コスパが良いのが魅力です。
染料が穏やかで初心者でも扱いやすく、色ムラになりにくい点が特徴です。
ただし、発色の持続力はやや弱めで、ブリーチをしている方やハイトーンカラーには物足りないと感じる場合があります。
すこしキシキシとした仕上がりになるという声もあります。
サロン専売品の特徴
サロン専売のカラーシャンプーは、美容師の技術を補うプロ仕様の設計がされています。
染料の濃度が高く、髪質やダメージに合わせて細かく調整できるため、ブリーチ毛やハイトーンにも高い効果を発揮します。
また、補修成分や保湿成分が豊富に含まれているため、カラーケアと同時にダメージケアも行えます。
価格は高めですが、仕上がりの質や持続力を重視する方にはおすすめです。
自分に合ったタイプを見極めるポイント
カラーを頻繁に変える方やコスパを重視する方は市販品で十分ですが、カラーを長持ちさせたい方や髪のダメージを最小限に抑えたい方はサロン専売品を選ぶと満足度が高いです。
自分の髪質やダメージレベルを考慮し、用途に合わせて使い分けるのが理想です。
まとめ
カラーシャンプーは、正しい使い方をマスターすれば髪色を長く美しく保つための強力な味方になります。
自分の髪色に合った種類を選び、泡立て・放置時間・すすぎを丁寧に行うことが大切です。
さらに、日々のドライヤーやトリートメントの使い方次第で、仕上がりのツヤや色持ちは格段に変わります。
市販品とサロン専売品の特徴を理解し、自分の髪に合ったケアを取り入れることで、サロン帰りのような色ツヤを長く楽しめます。
日々の小さな工夫が、理想のヘアカラーを保つ一番の近道です。

