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“肌に優しい敏感肌用化粧水?含まれている成分の違いの理解が大切”
敏感肌の人にとって、スキンケア商品はどれを選んだらいいか迷いますよね。
肌の刺激も考慮しないといけないからです。
特に化粧水は毎日必ず使うからこそ、自分の肌に合った成分を選びたいでしょう。
ところが、せっかく買っても、使ってみないとわからないのが事実。
敏感肌用の化粧水を選ぶときには、成分のポイントがあります。
しっかりチェックして、自分にぴったりの化粧水を見つけてみませんか?
敏感肌ってどんな肌?
一般的に敏感肌と呼ばれている人は、お化粧も含めさまざまな刺激に弱い人のことを指します。
化粧水でも肌に異常が出てしまう、そんな状態です。
症状でよくあるのが、化粧水なのに肌がヒリヒリ・チクチクと刺激を感じる状態でしょう。つっぱった感じがするのも同じです。
敏感肌は一般的に使われている言葉ですが、明確な医学的定義はありません。
ですが、スキンケアのときに症状が出るなら、だれもがいうところの敏感肌といえるでしょう。
敏感肌の場合、肌のバリア機能が低いことも要因と考えられます。
洗顔フォームや化粧水といった商品の成分による刺激を受けやすく、すぐに異常を感じます。
バリア機能の低下から紫外線にも弱く、ちょっと肌を露出しただけで赤くなり、ヒリヒリ感を覚えるのです。
肌のバリア機能の低下は、肌表面の乾燥にあると考えられます。皮脂を分泌してさまざまな刺激から守ろうとするのが、バリア機能のひとつです。
肌の角層細胞同士の隙間には水分がありますが、セラミドが保持する役割を持っています。
このセラミドがうまく働いていないと、保湿や皮脂の分泌にまで影響し、バリア機能が低下するのです。
ストレスや栄養不足といったことから、ホルモンバランスの崩れや気温や湿度の変化なども肌のバリア機能が低下の原因になるといわれています。
バリア機能が低下すると、刺激の強い化粧水には耐えられません。
症状を悪化させることになり、いつまでも回復できない負のスパイラルに陥ることも出てきます。
敏感肌用化粧水はなにが違う?
重要視している保湿成分
肌のバリア機能には、保湿が欠かせません。
そこで敏感肌用の化粧水には、コラーゲンやヒアルロン酸、グリセリンなどの保湿強化成分が含まれています。
水分に欠かせないセラミド配合
肌の水分を保持するのは、角層細胞の隙間にあるセラミドが役割を担っています。
セラミドが不足すると、肌の水分は保持できなくなるのです。
敏感肌用は一般的な化粧水と比較して、配合量を増やしたものが多くなっています。
低刺激にするため配合がシンプル
ホルモンバランスが崩れていると肌が敏感になります。
些細な刺激でもかなり強く感じてしまうのです。
そんなときには、シンプル処方の化粧水が向いています。
配合成分が増えると、どの成分が刺激を与えているか、可能性も広がるでしょう。
シンプル配合だと成分数が抑えてあるため、肌の刺激を最低限にできるのです。
沢山の美容成分が配合されていると、いかにも肌によさそうに感じます。
ですが、敏感肌になっているときは、シンプルな化粧水を選ぶことが安全です。
敏感肌の化粧水選びに重要な成分
メントールなど清涼剤の刺激
化粧水をつけると清涼感を感じることがあるでしょう。
これはメントールなどの清涼剤が作用しています。
肌は洗顔をした直後から、防御機能として皮脂を分泌していきます。
油っぽく感じる人は、この分泌量が多いのです。
そこでオイリー肌向けの化粧水は、不快感につながる皮脂のべたつきを解消させ、さっぱりさせるためにメントールを配合するケースが増えてきます。
暑いときには、メントールの刺激は爽快です。スーッとした感じは気持ちがいいものですが、それだけの刺激も与えます。
敏感肌の人は、避けた方がいいでしょう。
消毒などに使うアルコール成分
アルコールは、消毒・抗菌・防腐・清涼などの効果を期待して配合しています。
多くの化粧水に使われているのは周知の事実です。
消毒の効果を持つアルコールは、清潔に保つことがポイントになるニキビ肌用の化粧水の重要成分。
ところが、アルコールは揮発しやすく、肌の水分を同時に奪う働きがあります。
消毒用のアルコールを肌につけると、一気に乾燥していくのと同じです。
敏感肌の人が使うと肌の乾燥を促進させ、状態を悪化させるのです。
アレルギー反応を起こす人もいるため、敏感肌ならアルコールフリーを選ぶといいでしょう。
アンチエイジングに多いレチノール
化粧水のなかでもアンチエイジング系には、レチノールが配合されている場合があります。
皮下組織の酵素に対して働きかけるのがレチノールの役割。
肌のターンオーバーを促し、アンチエイジングに効果を発揮するのです。
レチノールが働き始めると、ターンオーバーが急激に進みます。
これが皮膚の炎症や肌荒れなどの肌トラブルにつながるケースがあるのです。
敏感肌はうまくターンオーバーができず、不安定で不健康な状態ともいえます。
急激な変化を促すと、それだけ負担がかかるので避けた方がいいでしょう。
香料
化粧水は、香料を配合しているものもあります。
肌に香水を付けたとき、違和感を覚えた人は要注意です。
香料もアルコールに近く、肌に刺激を与えやすい成分ですので注意しなければいけません。
できるだけ無香料のものなら敏感肌の人は安心です。
着色料
着色料は、商品の見た目にかかわる成分です。
化粧水でも使われるケースがありますが、美容面での効果は全くないといっていいでしょう。
着色料にも天然や合成がありますが、「天然の色素だから安全」ではありません。
肌は色素沈着を起こしやすい部分のため、わざわざ着色料入りのものを使うメリットは皆無です。
界面活性剤
界面活性剤とは、水分と油を結びつける効果があります。
馴染みやすくできることから、化粧品にも含まれている成分です。
洗剤に使われているのが代表的ですが、とても刺激が強く肌表面の皮脂を奪います。
基本的に化粧水などには微量しか使われませんが、肌荒れなどを引き起こす可能性もあるため、できるだけ避けた方がいいでしょう。
まとめ
敏感肌はさまざまな原因で起こります。
女性の場合、ホルモンバランスの変化を伴う時期もあり、敏感肌になる可能性も忘れてはいけません。
今は大丈夫でも、これから先、敏感肌になる可能性もあるのです。
その点でも、刺激の強い化粧水は避けた方がいいでしょう。
敏感肌で悩んでいる人は少なくありません。
敏感肌用の化粧水も非常に多くなりました。
敏感肌にもいろいろな種類があることから、重要視する成分も含め、自分に合ったものを選ぶことが大切です。