美容情報サイト Beauty Web(ビューティーウェブ)がお届けする今回のテーマは
“赤み肌の原因は?対処法や顔が赤くなるメカニズムについて解説”
今までは何もなかったのに、急に肌の赤みが出てきて消えないという症状は意外に多いです。
肌トラブルの中でも特に赤み肌の原因がわからず、対処方法も見つけられずに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
今回は、赤み肌の原因や対処法についてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
赤み肌のメカニズム
赤み肌のメカニズムは、炎症を起こした肌を体が治そうとしているため起こります。
肌に赤みが出る原因の多くは炎症であり、敏感肌の人よくあらわれる症状です。
バリア機能が何らかの原因によって低下し、水分・油分が保持できなくなったことで、外的刺激に対して防御しようと炎症が起きます。
炎症が起きると、体はB細胞やリンパ球、免疫細胞などを血流とともに患部へ送り出し、抑えようとするのです。
その際に毛細血管が拡張し、表皮に透けて見えることで赤みを感じます。
また、ニキビや日焼け、湿疹などの皮膚トラブル後に赤みだけが残る場合もあるでしょう。
赤面症の可能性
人によっては、社会不安障害の1つである「赤面症」という病気の可能性もあります。
他人に注目されることの恐怖心や極度の緊張感から顔が赤くなったり、手足が震えたりなどの症状があらわれるのです。
赤面症は、ストレスや緊張によってセロトニンの量が不足し、緊張物質のノルアドレナリンが過剰分泌されることが原因とされています。
また、感情をコントロールする部分の脳の扁桃体が失敗やストレスの原因を記憶に残し、日常的に「またあの時みたいになったらどうしよう」と緊張してしまうのです。
10代に起きやすい症状ですが、20代以降の大人でも急に赤面症になるケースがあります。
肌の状態が悪くない、対処法をしても効果がない、常に不安な気持ちがあるという場合は赤面症の可能性も視野にいれましょう。
赤み肌になりやすい原因
赤み肌は炎症から引き起こされる症状ですが、赤み肌になりやすい原因についてもみていきましょう。
赤み肌を引き起こす要素を理解することで、予防にもつながります。
空気の乾燥
空気が乾燥していると、肌の水分が奪われていき、バリア機能の低下につながります。
皮膚のバリア機能は、1番外側にある0.02mmという薄さの角層に備わっており、アミノ酸などの天然保湿因子を含んでいるのです。
角質細胞は何層にも重なっていて、隙間にセラミドなどの細胞間脂質が埋まっていることでバリア機能を保持しています。
乾燥によって水分がなくなると、角質に隙間が生じてバリア機能が低下し、赤みが引き起こされるのです。
花粉や紫外線などの外的刺激
花粉や紫外線などの外的刺激が皮膚に直接触れると、バリア機能の低下につながる原因になります。
もともと敏感肌の人はもちろんのこと、普通肌の人でも外的刺激を受け続けることによって、皮膚がどんどんダメージを受けて赤みが出やすくなります。
また、洗顔の時に泡立てが足りない状態で顔をゴシゴシこすってしまうことも外的刺激の1つで、目に見えないダメージを与え続けてしまうでしょう。
ニキビ
赤み肌の原因として、ニキビは最も多い原因です。
肌トラブルが起きている状態なので、もともとバリア機能が低下してしまい、さらに肌を修復しようと皮脂を分泌し始めます。
過剰に分泌した皮膚が毛穴に詰まり、皮膚に炎症が起こるため、肌の状態が悪くなるのです。
また、角質層はターンオーバーによって常に新しい細胞の入れ替わりが起きますが、ニキビによって炎症すると周期が崩れ、角層が硬くなり、毛穴が狭くなります。
狭い毛穴の中に皮膚が入り込むと、中で詰まりやすくなるので、ニキビが治りにくい肌になってしまうでしょう。
ニキビの炎症を繰り返していると、徐々に赤みが肌に定着してしまいます。
加齢
年齢を重ねると、皮下脂肪が薄くなっていくので以前よりも赤みが気になってしまったというケースは多いです。
加齢に伴い、真皮層のコラーゲンやエラスチンの量が減少してしまいます。
コラーゲンやエラスチンは、肌のハリや弾力を保つために必要不可欠なものなので、減少することで表皮自体が薄くなってしまい、結果的に毛細血管が透けて見えやすくなるのです。
皮膚炎
脂漏性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、湿疹などによって、皮膚に炎症が起きたことをきっかけに赤み肌になるケースもあります。
皮膚が炎症してしまうと、新しい毛細血管を作るために肌が赤く見えてしまうのです。
皮膚炎のほとんどは、かゆみや赤み、腫れなどの炎症を伴いながら1週間程度で症状は落ち着くでしょう。
しかし、毛細血管が拡張した状態が続き、赤みが肌に定着してしまうとずっと赤身が続いてしまいます。
なかなか治っていかない場合は、皮膚科の受診をしてください。
酒さ
酒さと呼ばれる皮膚の病気でも、赤み肌になります。
はっきりとした原因は不明ですが、酒さだと鼻や額、頬などに赤みが出てしまい、早ければ数時間、中には1ヶ月程度続くケースもあるでしょう。
場合によっては、ヒリヒリとした痛みやかゆみなどもあらわれ、ニキビやその他の皮膚炎と合併することも多いです。
そのまま、酒さだと気づかずに症状が薄れていく可能性もあります。
赤み肌になった際の対処法
赤み肌になってしまった際は、セルフケアで改善できるケースも多いです。
以下では、対処法をご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
正しい洗顔・スキンケアの徹底
赤み肌の対処法としては、しっかりとスキンケアを行うことです。
また、スキンケアの方法も正しく行わなければ赤み肌を悪化させてしまう原因となるので、理解しておりましょう。
まず正しい洗顔方法は、以下のとおりです。
- ぬるま湯で予洗いをする
- 洗顔料をしっかりと泡立てる
- 優しく肌の表面を洗う
- ぬるま湯でしっかりと洗顔料を落とす
洗顔は、方法を誤ると余計な刺激を与えて肌に負担をかけてしまうでしょう。
そのため、洗顔料を丁寧に泡立てて、擦るのではなく優しくことが大事です。
また、熱いお湯は皮膚への刺激が強いので、ぬるま湯で洗ってください。
洗顔後の正しいスキンケアは、以下の順番で行いましょう。
- 化粧水
- 美容液
- 乳液やクリーム
順番を誤ると、成分が思うように浸透せず逆に肌への負担になる可能性もあります。
使用するスキンケアコスメは、肌に必要なビタミンCや保湿成分が豊富に含まれているものを使用してください。
スキンケアコスメを使用する際、商品に記載されている「目安量」を守りましょう。
多すぎても少なすぎても効果を得にくいので、適量を優しく肌に乗せます。
生活習慣の見直し
毎日の睡眠や食事などを見直すことも、健康的な肌を作るためには必要です。
質の良い睡眠は、体の細胞を修復するために必要な時間です。
睡眠時間が長くとも質が悪ければ、休息は取れません。
ダメージを受けた皮膚の回復が追いつかないので、赤み肌が治りにくい状況になります。
また、日々の食事も栄養バランスをしっかりと意識していることで傷ついた皮膚を修復しやすくなるでしょう。
タンパク質やビタミン類、鉄分などを積極的に摂ると良いです。
長引く場合は皮膚科へ相談
毎日のスキンケア、生活習慣の見直しをしても顔の赤みが引かない場合や皮膚トラブルによる炎症が悪化してしまっている場合は、すぐに皮膚科へ相談してください。
自己判断でそのままにしていたとしても、状況が良くなることはありません。
皮膚科を受診してみると、アレルギーや思いもよらない疾患などの原因が見つかる可能性もあります。
まとめ
赤み肌を引き起こす原因や対処法についてご紹介しました。
肌に赤みがあると肌あれが目立つようで、悩ましく感じるでしょう。
肌のバリア機能が低下していることで赤みは引き起こされるので、普段のスキンケアや生活習慣の見直しはとても大切です。
今回ご紹介した対処法を参考にしていただき、赤みをキレイにしてくださいね。