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“洗顔の正しい方法を知るだけで肌が変わる|毎日の洗顔習慣を見直す美肌の第一歩”
「スキンケアは頑張っているのに、肌がなかなか整わない」「化粧水の浸透が悪い気がする」そんなお悩みを抱えている方は、もしかすると“洗顔の方法”に問題があるのかもしれません。
肌質に合わない方法を続けていたりすると、かえって肌トラブルの原因になることもあります。
この記事では、正しい洗顔方法の基本から、肌質別のポイント、洗顔料の選び方まで、今すぐ見直したい情報を丁寧に解説します。
正しい洗顔の基本3ステップとは?

洗顔の目的は、肌についた皮脂や汚れ、汗、古い角質、そしてメイク残りなどをやさしく落とすことです。
しかし、「とりあえず泡立ててこすればいい」と思っていませんか?
実は、正しい洗顔には押さえるべき基本ステップがあります。
ここでは、朝晩共通で使える基本的な手順をご紹介します。
手を清潔にしてから洗顔を始める
最初に大切なのは「手を洗うこと」です。
手に汚れや皮脂がついたまま洗顔をすると、そのまま顔に雑菌を広げてしまう恐れがあります。
必ず清潔な手でスタートしましょう。
ぬるま湯で顔を予洗いする
いきなり洗顔料をつけるのではなく、まずぬるま湯(32〜34℃)で軽く顔を洗います。
これだけでも皮脂やホコリがある程度落ち、泡立ちもよくなります。
熱すぎるお湯は必要な皮脂まで洗い流してしまうため、温度にも注意しましょう。
洗顔料はしっかり泡立てる
肌への摩擦を防ぐためにも、洗顔料はしっかりと泡立てることがポイントです。
手だけで泡立てるのが難しい場合は、泡立てネットを使うのもおすすめです。
きめ細かく弾力のある泡をたっぷり作り、肌に負担をかけずに洗います。
洗顔を炭酸水を用いることで、毛穴汚れが取りやすくなったり、ハリのある肌にするのに効果的です。
特に、脂性肌(オイリー肌)の方やニキビに悩んでいる方におすすめです。
「ハリツヤや肌のトラブル解決に炭酸洗顔!家庭で炭酸水も作れる方法付き」で詳しく解説しておりますのでご覧ください。

肌質別・正しい洗顔のポイント
人それぞれ肌のタイプが違うように、正しい洗顔方法も肌質によって微妙に変わります。
自分の肌に合った洗顔を行うことで、トラブルの予防や美肌の維持につながります。
脂性肌(オイリー肌)の方
皮脂の分泌が多く、テカリや毛穴詰まりが気になる方は、洗浄力の高い洗顔料を選びたくなるかもしれません。
しかし、皮脂を取りすぎてしまうと、肌は「乾燥している」と判断してさらに皮脂を分泌してしまうことがあります。
そのため、適度な洗浄力と保湿成分があるタイプの洗顔料を選び、朝晩1日2回を目安にやさしく洗いましょう。
乾燥肌の方
乾燥肌の方は、皮脂の分泌が少なく、肌のバリア機能が低下している状態です。
洗顔によってさらに乾燥を進めないためには、アミノ酸系や保湿成分入りのマイルドな洗顔料がおすすめです。
また、朝の洗顔はぬるま湯のみ、または軽く泡をのせてサッと洗う程度にとどめると、うるおいを守りながら汚れを落とすことができます。
混合肌・敏感肌の方
混合肌の方はTゾーンは脂っぽく、頬は乾燥しているなど、部分的に肌質が異なるため、部分ごとに力加減を調整する洗顔がポイントです。
敏感肌の方は摩擦や刺激にとても敏感なため、無添加・低刺激処方の洗顔料を使用し、泡でなでるようにやさしく洗ってください。
洗顔料の選び方|成分と使用感に注目

洗顔料は毎日使うものだからこそ、成分や使用感にこだわって選ぶことが大切です。
なんとなくで選んでしまうと、肌質に合っておらず、乾燥やニキビなどの肌トラブルにつながる可能性があります。
成分をチェックする習慣をつけよう
洗顔料には、さまざまな洗浄成分が含まれています。
例えば「ラウリル硫酸Na」などの高洗浄力の成分は、皮脂をしっかり落としてくれますが、肌が乾燥しやすくなることも。
一方で、「ココイルグルタミン酸Na」や「ココイルメチルタウリンNa」などのアミノ酸系成分は、低刺激で肌にやさしく保湿力が高いのが特徴です。
自分の肌質に合った成分を選ぶことで、洗顔後のツッパリ感を防ぎ、健やかな肌を保つことができます。
使用感にも注目しよう
泡立ちや香り、洗い上がりのしっとり感なども、毎日使ううえで大切な要素です。
「肌に合っているかどうか」だけでなく、「使っていて心地いいかどうか」も、継続して使う上でのポイントとなります。
洗顔後の肌がピリピリしたり、極端に乾燥するような洗顔料は見直しのサインです。
やりがちなNG洗顔習慣とは?

毎日何気なく行っている洗顔の中に、肌にとってNGな習慣が潜んでいることがあります。
無意識のうちに肌を傷めてしまわないためにも、見直しておきたいポイントをご紹介します。
ごしごしこすって洗っている
洗顔で最も避けるべき行為が「肌をこすること」です。
強くこすると角質層が傷つき、バリア機能が低下してしまいます。
結果として乾燥や赤み、敏感肌の悪化を招いてしまう可能性も。
泡でやさしく洗うようにし、「泡で肌をなでる」ようなイメージで行うのが理想的です。
冷水や熱湯で洗っている
毛穴を引き締めたいからと冷水で洗ったり、汚れを落としたいからと熱いお湯を使うのもNGです。
冷水では皮脂が落ちにくく、熱すぎると必要なうるおいまで奪ってしまいます。
32〜34℃のぬるま湯が、肌への負担が最も少なく、毛穴汚れにも効果的です。
タオルで強くこすって水分を拭く
洗顔後、ゴシゴシとタオルで顔を拭いていませんか?これも肌への摩擦につながり、乾燥やシミの原因になることがあります。
清潔で柔らかいタオルを使い、顔をやさしく押さえるように水分を取ることを意識しましょう。
朝と夜で洗顔は変えるべき?時間帯別のおすすめケア
「朝と夜、同じ洗顔方法で良いの?」という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
実は、時間帯によって肌の状態や必要なケアが異なるため、朝と夜では洗顔の目的も少し異なります。
朝の洗顔は「皮脂と寝汗のリセット」
朝の肌は、寝ている間に分泌された皮脂や汗、枕との摩擦で付着したホコリなどがついています。
そのため、皮脂を取りすぎず、軽めに汚れを落とすことがポイントです。
乾燥肌の方は水だけ、または洗顔料を薄く泡立てて軽く洗うだけでもOKです。
洗顔後はすぐに保湿を行い、肌のバランスを整えましょう。
朝の洗顔については「朝の洗顔は必要?肌タイプ別に考える正しいスキンケアのはじめ方」で詳しく解説しておりますので、あわせてご覧ください。

夜の洗顔は「1日の汚れをしっかりオフ」
夜の洗顔は、メイク残り、皮脂、ホコリ、大気汚染物質など、1日分の汚れをしっかり落とすことが目的です。
クレンジングでメイクを落とした後、ダブル洗顔が必要な場合は肌に優しい洗顔料を選びましょう。
特に、落ちにくい日焼け止めやファンデーションを使用している場合は、クレンジング後の洗顔を丁寧に行うことで、毛穴詰まりやくすみの予防につながります。
季節によって変える洗顔のポイント

肌は季節によって状態が変わるため、洗顔の方法もその変化に合わせて見直すことが大切です。
春夏秋冬、それぞれの肌の傾向を踏まえて、洗顔の工夫を取り入れることで、肌トラブルを防ぎやすくなります。
夏は皮脂と汗による毛穴汚れに注意
気温と湿度が高くなる夏は、皮脂の分泌量が増え、毛穴が詰まりやすくなります。
そのため、洗顔は朝晩しっかり行い、さっぱりタイプの洗顔料を使って清潔を保つことがポイントです。
ただし、洗いすぎると乾燥して逆に皮脂が過剰分泌されることもあるため、洗浄力は高すぎないものを選び、保湿もきちんと行いましょう。
また、洗顔前にホットタオルを取り入れると毛穴汚れが取りやすくなったり、化粧水や美容液の浸透が良くなるのでおすすめです。
詳しくは「効果的な毛穴ケアを!洗顔前に取り入れるホットタオルの作り方とメリットや注意点について」をご覧ください。

冬は乾燥対策が最優先
冬は空気が乾燥しやすく、肌も水分を失いやすくなります。
乾燥肌が進むとバリア機能が低下し、かゆみや粉吹きの原因になります。
冬の洗顔では、保湿成分が豊富な洗顔料を選び、朝はぬるま湯のみで軽く洗うのも効果的です。
洗顔後すぐに化粧水で水分補給し、乳液やクリームでうるおいを閉じ込めることが大切です。
下記の記事「化粧水や美容オイルの順番は?効果的なスキンケアの順番を徹底解説」が参考になりますので、あわせてご覧ください。

年齢別に見直したい洗顔のケアポイント
20代・30代・40代以降と、年齢によって肌の悩みや状態は変化していきます。
スキンケアだけでなく、洗顔もその変化に合わせて調整していくことが、長く美肌を保つ秘訣です。
20代は「毛穴汚れ」と「皮脂対策」
20代の肌は皮脂分泌が活発で、毛穴汚れやニキビが気になりやすい時期です。
朝晩の洗顔を欠かさず行い、酵素洗顔やクレイタイプなどの毛穴ケアアイテムを週に1〜2回取り入れるのもおすすめです。
皮脂を適度に落としつつ、洗顔後の保湿はしっかりと行い、インナードライの予防を意識しましょう。
30代は「乾燥」と「くすみ対策」
30代になると、肌の水分保持力が低下し始め、乾燥やくすみが気になる方が増えてきます。
洗顔では、肌のうるおいを守りながら、古い角質をやさしく取り除くことがポイントです。
アミノ酸系洗顔料や酵素入り洗顔料を、週ごとのスペシャルケアとして取り入れると透明感のある肌に近づきます。
40代以降は「ハリ・ツヤを守る洗顔」を
40代以降は、肌のターンオーバーがさらに遅くなり、ハリやツヤの低下が目立ちやすくなります。
洗顔ではとにかく摩擦を避け、保湿を最優先することが大切です。
泡タイプやクリームタイプなど、肌に刺激を与えにくいものを選び、洗顔後はブースターや美容液でしっかりケアをしてあげましょう。
まとめ|洗顔を見直して、肌本来の美しさを引き出そう
毎日の習慣として当たり前に行っている洗顔ですが、方法ひとつで肌への影響は大きく変わります。
泡の立て方、温度、こすらない工夫、肌質に合った洗顔料選びなど、ほんの少し意識を変えるだけで、肌の調子が整いはじめるのを実感できるはずです。
洗顔はスキンケアの土台であり、美肌づくりの第一歩です。
高価な化粧品を使う前に、まずは「正しい洗顔」を丁寧に見直してみませんか?
今日から始められるシンプルなケアだからこそ、年齢や肌質に関係なく取り入れられます。
ぜひ、日々のルーティンに活かして、すこやかで美しい素肌を手に入れてください。トしていくことが、心地よい肌づくりへの近道です。