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“脂性肌(オイリー肌)の正しいスキンケア方法|テカリ・ベタつきを防ぐ基本ケアのポイント”
皮脂の分泌が多く、顔全体がテカったりメイクが崩れやすくなる「脂性肌(オイリー肌)」。
しっかり洗顔してもすぐにベタついてしまい、どうケアすればいいのか悩む方も多いのではないでしょうか。
脂性肌(オイリー肌)は「皮脂が多い=保湿は不要」と思われがちですが、実は間違ったスキンケアが原因で、さらに皮脂が増えてしまうケースもあります。
この記事では、脂性肌(オイリー肌)の特徴や原因を理解したうえで、テカリを抑えながら健康な肌を保つための正しいスキンケア方法を詳しく解説します。
脂性肌(オイリー肌)の特徴と原因を理解する
まずは、自分の肌がなぜ脂っぽくなるのかを知ることから始めましょう。
脂性肌(オイリー肌)は一見「潤っている」ように見えて、実は肌内部の水分が不足していることもあります。
脂性肌(オイリー肌)とはどんな肌質?
脂性肌(オイリー肌)は、皮脂腺の働きが活発で、皮脂の分泌量が多い状態を指します。
顔全体、特にTゾーン(額・鼻周り)にツヤやテカリが目立ちやすく、メイクが崩れやすいのが特徴です。
毛穴が詰まりやすく、ニキビや黒ずみができやすい点も、脂性肌(オイリー肌)の悩みの一つです。
脂性肌(オイリー肌)になる主な原因
脂性肌(オイリー肌)の原因は、体質だけではなく生活習慣や環境によるものも多いです。
睡眠不足やストレス、糖質や脂質の多い食生活は、皮脂分泌を活発にします。
また、紫外線や冷暖房による乾燥で肌が水分不足になると、肌が「乾燥を補おう」として皮脂を過剰に分泌することもあります。
つまり、脂性肌(オイリー肌)の根本原因は「皮脂過多」だけでなく「インナードライ(内側乾燥)」が関係しているのです。
脂性肌(オイリー肌)の見極めポイント
洗顔後30分ほど経ってから、Tゾーンや頬に触れてみてベタつきがある場合は脂性肌(オイリー肌)の可能性が高いです。また、午後になるとメイクがヨレやすい・毛穴が開きやすいという方も、皮脂分泌が多いタイプといえます。
ただし、部分的にテカる「混合肌」との違いを見極めることも大切です。
顔全体が均一にテカる場合は脂性肌(オイリー肌)、Tゾーンのみテカる場合は混合肌の可能性があります。
正しい洗顔方法で皮脂バランスを整える

脂性肌(オイリー肌)のスキンケアで最も重要なのは「洗顔」です。
余分な皮脂を落としながらも、必要な潤いを残すことがポイントです。
朝晩2回の洗顔が基本
朝は寝ている間に分泌された皮脂や汗を落とし、夜は1日の汚れやメイクをしっかりオフします。
ただし、洗いすぎると肌が乾燥し、逆に皮脂の分泌を促してしまいます。
1日2回を目安に、やさしく洗いましょう。
下記の記事「洗顔の正しい方法を知るだけで肌が変わる|毎日の洗顔習慣を見直す美肌の第一歩」が参考になりますので、あわせてご覧ください。

洗顔料は「皮脂吸着タイプ」を選ぶ
脂性肌(オイリー肌)には、クレイ(泥)や炭などの皮脂吸着成分を含む洗顔料がおすすめです。
泡をしっかり立て、肌に直接摩擦を与えないように包み込むように洗いましょう。
洗顔後はタオルで軽く押さえるように水分を取るのがポイントです。
熱すぎるお湯はNG
熱いお湯で洗うと、皮脂が過剰に落ちてしまい、肌が乾燥します。
ぬるま湯(35〜37℃程度)で洗うことで、必要な潤いを残しながら汚れを落とせます。
化粧水と乳液でうるおいを与える

脂性肌(オイリー肌)の方は「ベタつくから保湿は不要」と思いがちですが、それは大きな誤解です。
肌が乾燥していると、かえって皮脂が増えてしまうため、適切な保湿が欠かせません。
さっぱりタイプの化粧水を選ぶ
アルコールが強すぎる化粧水は、一時的にサラッとしても肌を刺激しやすく、乾燥を招きます。
ヒアルロン酸やグリセリンなど、うるおいを補う成分を含みながらも軽い使用感のものを選びましょう。
手のひらで温めてからやさしく押し込むようにつけると、浸透力が高まります。
化粧水については「その化粧水でいいのかな?肌に合ったものを選ぶ4つの重要なコツ」が参考になる内容となっておりますのでご覧ください。

乳液・ジェルで水分を閉じ込める
化粧水で与えた水分は、乳液や保湿ジェルでしっかり閉じ込めることが大切です。
油分が少なめのジェルタイプを選ぶと、ベタつかずにうるおいをキープできます。
塗りすぎるとテカリの原因になるため、少量を薄く伸ばすのがポイントです。
乳液については「これなら大丈夫!ぴったりの乳液の選び方はこれ!種類別にも注目」が参考になる内容となっておりますのでご覧ください。

保湿成分に注目する
脂性肌(オイリー肌)には、「セラミド」「アミノ酸」「ナイアシンアミド」など、皮脂バランスを整える成分が効果的です。
これらの成分は、肌内部の水分保持力を高め、過剰な皮脂分泌を抑える働きがあります。
脂性肌(オイリー肌)とインナードライの関係を正しく理解する
脂性肌(オイリー肌)の方が見落としがちなポイントに「インナードライ(内側乾燥)」があります。
一見テカっているように見えて、実は肌内部が乾いている状態です。
このタイプの肌は、表面はベタつくのに頬や口周りがつっぱるなど、部分的に乾燥を感じやすい特徴があります。
皮脂を取りすぎたり、保湿を怠ったりすると悪化しやすいため、正しい理解が欠かせません。
インナードライとは?脂性肌(オイリー肌)との違い
インナードライとは、肌表面は皮脂で覆われているのに、角質層の水分が不足している状態を指します。
脂性肌(オイリー肌)と混同されがちですが、根本的な原因は「水分不足」にあります。
乾燥を感じた肌が防御反応として皮脂を過剰に出してしまうため、結果的にテカリが強く見えるのです。
下記の記事「インナードライ肌の人が知っておきたいメイク下地の正しい選び方」もあわせてご覧ください。

間違ったスキンケアが乾燥を招く理由
洗顔のしすぎやアルコールの強い化粧水は、肌のバリア機能を弱めて水分を逃がします。
また、オイルフリーにこだわりすぎると保湿のバランスが崩れ、内部の乾燥が進行します。
一時的にテカリが減っても、時間が経つとよりベタつく「リバウンド皮脂」が発生するため注意が必要です。
インナードライを防ぐ保湿バランスの整え方
インナードライ対策には、「水分を入れて油分で守る」ケアが効果的です。
化粧水で水分を与えた後、乳液やジェルで薄くフタをすることで、肌内部の水分蒸発を防げます。
さらに、保湿成分として「セラミド」「ヒアルロン酸」「アミノ酸」を含むアイテムを選ぶと、角質層のうるおいを長時間キープできます。
紫外線対策も皮脂ケアの一環

紫外線を浴びると、皮脂が酸化して毛穴詰まりや黒ずみの原因になります。
脂性肌(オイリー肌)の方ほど、日焼け止め選びには注意が必要です。
軽い使用感の日焼け止めを選ぶ
「SPF値が高い=良い」とは限りません。
皮脂が多い方は、ジェルタイプやミルクタイプの日焼け止めを使うと、べたつかず快適に使えます。
また、紫外線吸収剤が強すぎるものは刺激になる場合があるため、敏感肌用の日焼け止めを選ぶと安心です。
メイク前の仕込みケア
メイク前に皮脂コントロール下地を使うと、Tゾーンのテカリを防ぎやすくなります。
また、フェイスパウダーで軽く押さえることで、皮脂を吸収しながら自然なマット感を保てます。
下記の記事「フェイスパウダーはブラシが基本!パフを使わない理由や正しい使い方」もあわせてご覧ください。

外出後のUVリセットケア
外で過ごした後は、クレンジングシートやミスト化粧水で皮脂と汚れを落とし、肌をリセットしましょう。
その後に軽く保湿ジェルをなじませると、肌が落ち着きやすくなります。
生活習慣の見直しで皮脂バランスを整える

スキンケアだけでなく、体の内側から整えることも脂性肌(オイリー肌)対策には欠かせません。
食事や睡眠、ストレスの影響は肌に直接表れます。
栄養バランスの取れた食事を心がける
脂質の多い食事や甘いものを摂りすぎると、皮脂腺の働きが活発になります。
野菜や果物、良質なたんぱく質を中心に、ビタミンB群を意識して摂取しましょう。
ビタミンB2・B6は皮脂分泌を抑える働きがあり、脂性肌(オイリー肌)の改善に役立ちます。
睡眠とストレスケアで肌を整える
睡眠不足やストレスは、ホルモンバランスを乱し、皮脂分泌を増やします。
22時〜2時の間は肌の再生が活発になるため、この時間にしっかり眠ることが大切です。
軽い運動や深呼吸を取り入れて、心と体のリズムを整えましょう。
下記の記事「お肌のゴールデンタイムは実在する?美肌を導く睡眠法に迫る」で詳しく解説しておりますので、あわせてご覧ください。

水分補給も忘れずに
意外と見落としがちなのが「水分不足」です。
体の水分が足りないと、肌は乾燥を防ぐために皮脂を多く分泌します。
1日1.5〜2Lの水をこまめに飲み、体内のバランスを保ちましょう。
季節や環境による皮脂トラブル対策
脂性肌(オイリー肌)は、季節や環境によって皮脂分泌の状態が大きく変わります。
同じケアを続けていても「夏はテカる」「冬は乾燥する」と感じるのは、その変化に合わせたスキンケアができていないからです。
ここでは、季節ごとの皮脂トラブルとその対策を紹介します。
夏のテカリ対策と冷却ケア
暑い季節は皮脂腺の働きが活発になり、Tゾーンを中心にテカリが目立ちます。
洗顔後は冷水で肌を引き締め、皮脂コントロール成分(ビタミンC誘導体やナイアシンアミド)を含む化粧水を使うのが効果的です。
外出時には皮脂吸着パウダーやあぶらとり紙でこまめに皮脂をオフし、清潔な状態を保ちましょう。
冬の乾燥型脂性肌(オイリー肌)に注意
冬は暖房の影響で空気が乾燥し、肌の水分が奪われます。
乾燥を防ぐために皮脂が過剰に出る「乾燥型脂性肌(オイリー肌)」になりやすいため、保湿力を高めたケアが必要です。
洗顔料をマイルドなものに変え、夜は乳液を少し多めに重ねることでバリア機能を保てます。
花粉・マスクなど環境ストレスによる皮脂乱れ対策
花粉やマスクの摩擦は、皮脂分泌を刺激して肌荒れや吹き出物を起こす原因になります。
外出時はマスクの内側に保湿ジェルを薄く塗り、摩擦を軽減することがおすすめです。
また、帰宅後はぬるま湯でやさしく洗顔し、低刺激の化粧水で肌を整えましょう。
メイクとクレンジングの見直し
脂性肌(オイリー肌)の方は、メイクの仕上がりやクレンジング方法によっても皮脂バランスが変わります。
ベースメイクは薄づきが基本
厚塗りのファンデーションは皮脂と混ざって崩れやすくなります。
皮脂コントロール下地やフェイスパウダーを活用して、薄く軽やかに仕上げましょう。
クレンジングは摩擦を避けてやさしく
オイルクレンジングを使う場合は、肌に長く留めすぎないことが大切です。
ミルクタイプやジェルタイプを選び、ぬるま湯でやさしく洗い流しましょう。
こすらず落とすことで、肌への刺激を最小限に抑えられます。
下記の記事「メイク落としの種類と特徴を知って、肌に合うクレンジングを見つけよう」で詳しく解説しておりますので、あわせてご覧ください。

メイク後の保湿リセット
クレンジング後は肌が敏感な状態です。
すぐに化粧水で保湿し、乳液またはジェルで水分を閉じ込めましょう。
脂性肌(オイリー肌)でも「洗いっぱなし」は厳禁です。
まとめ|テカリ知らずの肌をつくるスキンケア習慣
脂性肌(オイリー肌)のケアは、「余分な皮脂を落としすぎない」「うるおいを与えて守る」のバランスが大切です。
洗顔・保湿・紫外線対策・生活習慣の4つを見直すだけで、肌のコンディションは大きく変わります。
皮脂とうまく付き合いながら、自分の肌に合ったケアを続けることで、テカリやベタつきに悩まされない健やかな肌を保てます。

