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“髪のパサパサを改善する方法|原因と正しいケアで美髪を目指す”
髪がパサパサして広がる、まとまりにくい、ツヤがない。そんな悩みを感じていませんか?
パサついた髪は、年齢よりも老けて見えたり、疲れた印象を与えてしまうこともあります。
けれども、髪の状態は正しいケア次第で大きく変わります。
この記事では、髪のパサつきの原因から、自宅で実践できる改善方法、髪質や季節に合わせたケアのコツまで、わかりやすく解説します。
髪がパサパサになる原因とは?

髪のパサつきにはさまざまな要因があります。
外からのダメージだけでなく、日々のケア方法や体の内側の変化も関係しています。
外的ダメージ(紫外線・ドライヤー・カラーリングなど)
日常生活の中で髪は思った以上にダメージを受けています。
強い紫外線や高温のドライヤー、ヘアアイロンの熱、そしてカラーやパーマなどの薬剤処理。
これらは髪表面の「キューティクル」を傷つけ、水分や栄養分が流れ出てしまう原因となります。
キューティクルが乱れると、髪はツヤを失い、乾燥してパサパサと広がりやすくなってしまいます。
シャンプーやヘアケア製品の選び方
市販のシャンプーやトリートメントの中には、洗浄力が強すぎて髪に必要な油分まで奪ってしまうものもあります。
また、「ボリュームアップ用」など髪を軽く仕上げる製品を使い続けていると、乾燥が進んでパサつきが悪化することもあります。
髪や頭皮の状態に合っていない製品を使っていると、どんなに丁寧にケアしても効果が出にくくなるため、見直しが必要です。
加齢や生活習慣による内的要因
年齢を重ねると、頭皮や髪の水分量・皮脂量が減少し、乾燥しやすくなります。
また、睡眠不足や栄養バランスの乱れ、ストレスなどの生活習慣も髪の健康に大きく影響します。
特に女性はホルモンバランスの変化によって髪質が変化しやすく、年齢とともに細くなったり、うねりやすくなったりすることも。
内側からのケアも同時に意識することが、パサつき改善には欠かせません。
自宅でできるパサつき改善の基本ケア

毎日の習慣を少し変えるだけで、髪の状態は大きく改善されます。
ここでは、特別な道具や高額なアイテムがなくてもできる、基本的なヘアケア方法をご紹介します。
正しいシャンプーとドライ方法
まず見直したいのが、毎日のシャンプーの方法です。
熱すぎるお湯は頭皮と髪に必要な油分を奪ってしまうため、38℃前後のぬるま湯がおすすめです。
また、シャンプーはよく泡立ててから頭皮に優しくなじませ、ゴシゴシこすらずに洗うのがポイント。
指の腹でマッサージするように洗うことで、血行も促進され、健康な髪が育ちやすくなります。
ドライヤーの使い方も非常に重要です。
濡れたまま放置するとキューティクルが開いたままになり、水分がどんどん蒸発してしまいます。
タオルドライのあとは、根元から毛先に向かって風をあて、8割程度乾かしてから冷風で仕上げましょう。
美髪になるドライヤーの方法について「美髪になるドライヤー方法!乾かし方のポイントを徹底解説」が参考になりますので、あわせてご覧ください。

ヘアオイルやトリートメントの使い方
髪のパサつきを防ぐには、保湿力の高いアウトバストリートメントやヘアオイルを活用することが効果的です。
特にドライヤー前や就寝前にオイルを毛先中心になじませることで、潤いを閉じ込めてくれます。
製品を選ぶ際は、髪質に合ったものを選ぶのがポイントです。
細い髪の方はミルクタイプや軽めのオイルを、乾燥がひどい場合は重めのオイルや集中ケア用のトリートメントがおすすめです。
ヘアオイルについて「ツヤのある髪にするヘアオイルの効果とは?朝だけではない夜に効果的な使い方も紹介」が参考になりますので、あわせてご覧ください。

日常で取り入れたい保湿ケア習慣
日々の中で簡単にできる保湿ケアも取り入れてみましょう。
たとえば、朝のスタイリング前に保湿ミストを使う、髪を結ぶ際に摩擦の少ない素材のシュシュを使う、寝るときは髪の摩擦を防ぐためにシルクの枕カバーを使うなど、ちょっとした工夫でもパサつき予防に効果があります。
また、週に1〜2回は「集中ケアの日」として、ヘアマスクや蒸しタオルを使ったトリートメントを取り入れるのもおすすめです。
状況別・髪質別の改善アドバイス

髪のパサつきといっても、その原因や状態は人それぞれです。
季節や髪質、年齢によって、必要なケア方法も異なります。
冬の乾燥・静電気によるパサつき対策
冬は空気が乾燥しやすく、暖房による水分蒸発や静電気の発生も重なり、髪のパサつきが特に目立つ季節です。
外出時には、UVカット効果のある保湿ミストやヘアオイルを使って乾燥から髪を守りましょう。
特に毛先は乾燥しやすいため、オイルやクリームで重点的に保護するのがおすすめです。
また、静電気対策としては、ナイロン製のブラシを避け、天然毛や木製のブラシを使うと摩擦を抑えることができます。
外出時におすすめのUVカットヘアスプレーについて、下記の記事「紫外線から髪を守る!UVカットヘアスプレーのすべて」で解説しておりますのでご覧ください。

猫っ毛・細毛に合う軽めのケア法
細くやわらかい猫っ毛タイプの髪は、油分の多い重めのトリートメントやオイルを使うと、ベタついてペタンとしやすくなります。
そのため、軽い質感のミルクタイプのトリートメントや、ミスト状の保湿スプレーが適しています。
根元からしっかりケアするというよりは、毛先中心に少量ずつ塗布することで、ボリュームを失わずに潤いを与えることができます。
ドライヤーの前後には、軽めのアウトバストリートメントを使って、乾燥を防ぎながら指通りをよくしましょう。
年齢による髪の変化とエイジングケア
年齢とともに髪質は大きく変化していきます。
40代以降になると、髪が細くなったり、うねりが強くなったり、ツヤが失われたりする傾向が見られます。
これらはホルモンバランスや頭皮の乾燥、血行不良などが関係しています。
エイジングによるパサつきには、保湿力の高いトリートメントや、ビタミンE・コラーゲン・ヒアルロン酸などを配合した製品が効果的です。
頭皮マッサージを取り入れて血流を促進することで、健康な髪の成長をサポートできます。
また、髪の水分・油分バランスを整える「スカルプケア用のオイル」や「エイジングケアシャンプー」を日常的に使うことで、髪のハリやツヤを保ちやすくなります。
頭皮ケアについては「大人女性向け頭皮ケア方法!自宅で簡単にできる方法&頭皮ケアのメリット」で詳しく解説しておりますのでご覧ください。

食事とインナーケアで内側から美髪を育てる
髪の美しさは外側からのケアだけでなく、体の内側からの栄養状態にも深く関係しています。
パサつきを根本から改善するためには、栄養バランスのとれた食生活と適度なインナーケアも欠かせません。
パサつきやすい髪に必要な栄養素とは?
髪の主成分は「ケラチン」と呼ばれるたんぱく質の一種です。
そのため、髪の健康を保つには良質なたんぱく質が欠かせません。
また、ビタミンB群(特にB2・B6)は代謝を促し、亜鉛や鉄分は髪の成長をサポートする栄養素です。
パサつきが気になるときは、卵・納豆・魚・ナッツ類・海藻など、栄養豊富な食材を意識して取り入れましょう。
偏った食事は髪の乾燥や抜け毛の原因になることがあります。
髪の毛をキレイに保つために必要な栄養素について「髪の毛をツルツルにする方法は食事が大事!必要な栄養素を徹底解説」で解説しておりますので、あわせてご覧ください。

食事だけで不足するならサプリで補うのも◎
忙しくて食生活が乱れがちな方や、栄養に不安がある方は、サプリメントで補うのも一つの方法です。
ただし、サプリはあくまでも「補助」と考え、基本は食事から栄養をとることを心がけましょう。
過剰摂取によってバランスを崩すこともあるため、摂取量には注意が必要です。
「ヘアケア用」や「女性向け栄養サポート」など、目的に合った製品を選ぶことが大切です。
水分不足も要注意!髪の乾燥を防ぐための習慣
髪がパサつく原因として、体内の水分不足も見逃せません。
水分が足りないと、髪にも潤いが行き届かず、乾燥しやすくなってしまいます。
日頃からこまめに水を飲む習慣をつけることで、髪の内側から潤いを保ちやすくなります。
カフェインやアルコールは利尿作用があり、体内の水分を失いやすくなるため、摂取量に注意しましょう。
パサつき防止のために避けたいNG習慣

いくら丁寧にケアしていても、日常の中に「髪にダメージを与える習慣」があると、改善効果が出にくくなってしまいます。
ここでは、知らずにやってしまいがちなNG習慣をご紹介します。
自然乾燥・過度なブラッシングは要注意
「ドライヤーは傷むから」と自然乾燥していませんか? 実はこれは逆効果です。
濡れた髪はとてもデリケートな状態で、キューティクルが開いたまま放置すると水分が失われてしまいます。
また、ブラッシングのしすぎも摩擦によってキューティクルを傷つける原因に。
乾いた髪をやさしくとかす、タオルドライの際はゴシゴシこすらず押し当てるなど、日常の動作に注意しましょう。
毎日のヘアアイロンが髪に与える負担とは
高温のヘアアイロンやコテは、髪の表面を一時的に整える一方で、熱ダメージを蓄積させてしまいます。
毎日使用していると、内部の水分が奪われ、パサつきが慢性化する恐れも。
どうしても使いたい場合は、140〜160℃程度の低温設定で、同じ場所に長く当てすぎないことが大切です。
必ずヒートプロテクト用のオイルやミストを使い、熱から髪を守りましょう。
下記の記事「ヘアアイロンの正しい使い方とは?傷みにくく美しい仕上がりを叶えるコツ」が参考になる内容となっておりますので、あわせてご覧ください。

髪を結ぶ位置やゴムの素材にも配慮を
髪を毎日同じ位置で結んでいると、その部分に集中的な負担がかかり、切れ毛やパサつきの原因になります。
また、金属付きのヘアゴムや細すぎるゴムは摩擦が強く、髪へのダメージが大きくなりがちです。
髪を結ぶときは、柔らかい布製のシュシュやシルク素材のゴムを使用し、結ぶ位置を日によって変えるのが理想的です。
寝るときも、強く結んだままにせず、ゆるくまとめて摩擦を軽減しましょう。
まとめ
髪のパサつきは、一度気になり始めるとスタイリングが決まらなかったり、見た目の印象に影響を与えたりと、日常生活にもストレスを感じる原因になりがちです。
しかし、原因を正しく理解し、自分に合ったケアを続けていくことで、髪の状態は少しずつ改善していきます。
今回ご紹介しましたように、
- 外的ダメージを避ける工夫
- シャンプーやオイルによる日常の保湿ケア
- 食事やインナーケアを含めた体の内側からのサポート
- NG習慣の見直し
といった小さな積み重ねが、しっとりまとまりのある髪へと導いてくれます。
すぐに劇的な変化を感じることは難しいかもしれませんが、毎日の意識とケアが未来の髪の美しさをつくります。