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“化粧水や乳液が原因?メイク崩れを防ぐ正しいスキンケア方法”
朝しっかりとスキンケアをしているのに、気づけばメイクが崩れてしまう。
そんな悩みを抱えている女性は少なくありません。
実は、ファンデーションや下地ではなく、スキンケアの段階からメイク崩れが始まっていることをご存知でしょうか。
本記事では、化粧水・乳液とメイク崩れの意外な関係に着目しながら、メイクが長持ちする正しいスキンケア方法を肌タイプ別に詳しくご紹介します。
メイク崩れの意外な原因はスキンケアにあった
メイク崩れと聞くと、ファンデーションや化粧下地の選び方が原因と思われがちですが、実際にはその前段階である「スキンケア」によって大きく左右されます。
ここでは化粧水や乳液がどのように影響しているのかを見ていきましょう。
化粧水・乳液の“つけすぎ”が皮脂崩れを招く
保湿を意識するあまり、化粧水を何度も重ね塗りしたり、乳液をたっぷり塗っていませんか?
肌に必要以上の油分や水分を与えてしまうと、日中に皮脂と混ざってメイクが浮きやすくなります。
特にTゾーンなど皮脂が出やすい部位では、乳液の重ね塗りがテカリの原因になることもあります。
スキンケアは「塗れば塗るほど良い」というわけではありません。
適量を見極めることが大切です。
スキンケアの浸透不足が下地を邪魔する
化粧水や乳液を塗ったあと、すぐにベースメイクに入っていませんか?
肌表面にスキンケアが残った状態で下地を重ねると、ベタつきが原因でファンデーションがヨレやすくなります。
朝のスキンケアでは「浸透させる時間」も重要な工程です。
塗布後は1〜2分ほど待ち、手のひらで優しく押さえてなじませる習慣をつけましょう。
朝と夜でケアを分けないと起きる“崩れグセ”
夜のスキンケアと同じように、朝もたっぷり保湿する方がいますが、夜用のリッチなクリームやオイルを朝に使うのは注意が必要です。
日中のメイクとは相性が悪く、崩れやすくなることがあります。
朝は「保湿とメイクのバランス」を意識した軽めのスキンケアが理想です。
夜のケアと朝のケアをきちんと使い分けることが、メイク崩れを防ぐポイントになります。
メイク崩れを起こしにくいスキンケアの順番とコツ

どんなに良い化粧品を使っても、順番や使い方が間違っていれば意味がありません。
ここでは、朝のスキンケアでメイクが崩れにくくなるための基本の流れをご紹介します。
朝のスキンケアは“与えすぎない”のが基本
朝は肌に必要な水分を補うことが目的です。
水分をしっかり与えつつ、余分な油分を避けることが大切です。
朝用の化粧水はさっぱりタイプや保水力の高いタイプを選び、ベタつきが残らない乳液やジェルを使うと効果的です。
また、化粧水や乳液を塗る前に冷水で軽く肌を引き締めると、皮脂の分泌が抑えられ、よりメイクが密着しやすくなります。
化粧水と乳液のバランスと量を見直す
化粧水はコットンに500円玉大ほどの量が目安です。
乳液はパール1粒〜2粒ほどを手に取り、顔の内側から外側に向かってなじませます。
ベタつきが気になる部分には量を調整しましょう。
油分の多い乳液はTゾーンを避けて塗る、あるいはTゾーンだけジェルタイプに変えるなどの工夫も有効です。
手でなじませる vs コットンの使い分け
手の温度で化粧水や乳液をしっかりなじませるのも良い方法ですが、コットンを使えば摩擦を防ぎながら均一に塗布できます。
乾燥が気になる方は手で密着させ、皮脂が出やすい方はコットンで余分な水分を取りながら整えるのがおすすめです。
肌状態や季節に応じて使い分けると、よりメイク崩れを防ぎやすくなります。
メイク前にやってはいけないNG習慣

せっかく丁寧にスキンケアをしても、そのあとにメイク崩れを招く行動をしてしまっては台無しです。
ここでは、朝のメイク前によくあるNG習慣と、その代わりに取り入れるべき対処法を詳しくご紹介します。
すぐに下地を塗るとファンデがよれる理由
化粧水や乳液を塗った直後の肌は、水分や油分がなじみきっていない状態です。
そのまま下地やファンデーションを塗ってしまうと、肌と化粧品の間にムラができて、よれたり、浮いたりしやすくなります。
スキンケアのあとは少し時間を置き、肌の表面がしっとりと落ち着いたタイミングで次のステップに移りましょう。
手のひらで軽く押さえて吸いつくような感触があれば、浸透のサインです。
ティッシュオフを忘れると崩れやすい
朝のスキンケア後に肌の表面に余分な油分や水分が残っていると、それがメイクの密着を妨げ、崩れの原因となります。
特にTゾーンや小鼻まわりは、しっかりティッシュで軽くオフしておくと安心です。
ごしごしとこするのではなく、ふんわりとティッシュを乗せて、優しく押さえるだけで十分です。
これだけでメイクの持ちが格段に変わります。
肌のべたつきをそのままにしない対策
スキンケア後に肌がベタついている場合は、乳液やクリームの量が多すぎたか、肌がうまく吸収していない可能性があります。
そんなときは、部分的に化粧水を使用するのも有効です。
毛穴を引き締める効果もあり、メイクのりが良くなるだけでなく、皮脂の分泌を抑える作用も期待できます。
皮脂が気になる部分にのみ使用することで、肌全体のバランスを整えられます。
肌タイプ別・メイク崩れしにくいスキンケアのポイント

肌質によって必要なスキンケアは異なります。
同じスキンケアをすべての肌タイプに適用するのではなく、自分の肌に合った方法を選ぶことが、メイク崩れを防ぐ鍵です。
脂性肌(オイリー肌)は水分重視で皮脂抑制
皮脂が出やすい方は「乳液やクリームは控えるべき」と思われがちですが、実は水分不足が原因で過剰に皮脂が分泌されているケースも多いです。
大切なのは、しっかりと水分を与え、必要最低限の油分でフタをすることです。
さっぱりタイプの化粧水と、ジェルタイプや乳液状美容液を活用して、軽やかな仕上がりに整えましょう。
乾燥肌は“乳液でフタ”をきちんと意識
乾燥肌の方は、水分を与えるだけでなく、それを逃さない「油分のフタ」が必要不可欠です。
とくに寒い季節や空調の効いた室内では、肌の水分が蒸発しやすいため、保湿力の高い乳液やクリームを適量使うことがポイントです。
ベタつきが気になる場合は、軽めのテクスチャーのものを選び、薄く丁寧に重ねるように塗布するとよいでしょう。
乳液については「これなら大丈夫!ぴったりの乳液の選び方はこれ!種類別にも注目」で詳しく解説しておりますので、あわせてご覧ください。

混合肌は部位別にスキンケアを使い分ける
混合肌は、Tゾーンはテカるのに頬は乾燥するなど、部分ごとに肌の状態が異なります。
そのため、一律のスキンケアではなく、部位別のケアが求められます。
例えば、Tゾーンには収れん化粧水とジェル乳液、乾燥しやすいUゾーンには保湿力のある化粧水と乳液を使うなど、使い分けをすることで肌全体のバランスが整い、メイク崩れが減ります。
季節の変化に合わせたスキンケアがメイク崩れを防ぐ鍵

一年を通じて同じスキンケアを続けていませんか?気温や湿度が変わる季節の変わり目は、肌の状態も大きく変化します。
気づかないうちにスキンケアが肌に合わなくなっており、結果としてメイク崩れが起きやすくなることがあります。
季節に応じたスキンケア調整は、肌トラブルの予防だけでなく、メイクの安定性を保つうえでも非常に重要です。
春はゆらぎ肌に注意
春は花粉や気温差、紫外線の増加などの外的刺激によって、肌がゆらぎやすい季節です。
この時期は、保湿重視かつ低刺激処方の化粧水・乳液に切り替えることをおすすめします。
また、花粉や黄砂で肌がかゆくなる、赤みが出やすいという方は、シンプルな成分構成のアイテムに変更し、肌に摩擦を与えないような優しいスキンケアを心がけましょう。
メイク前は「下地で紫外線対策」と「ミスト化粧水でバリア形成」を意識すると崩れにくくなります。
ゆらぎ肌については「ゆらぎ肌とはどんな状態?改善するためにスキンケアを始めよう」が参考になる内容となっておりますのでご覧ください。

夏は皮脂・汗対策と冷感ケアで乗り切る
夏は皮脂や汗の分泌が活発になり、ベースメイクが崩れやすくなる時期です。
とくに高温多湿な環境では、スキンケアの仕上がりが重いと、その後のメイクの定着が悪くなってしまいます。
夏は「皮脂コントロール系の化粧水」「さっぱりタイプの乳液」など、油分を抑えた軽いテクスチャーのものを選ぶとよいでしょう。
朝のスキンケアの最後に、冷蔵庫で冷やしたミストタイプの化粧水を吹きかけることで、毛穴がキュッと引き締まり、化粧ノリが向上します。
下記の記事「夏メイクの汗対策とは?3つのルールやメイク直しのポイントを紹介」が参考になる内容となっておりますので、あわせてご覧ください。

秋・冬は乾燥に注意
秋から冬にかけては空気の乾燥が進み、肌の水分が蒸発しやすくなります。
乾燥による肌のひび割れや粉吹きが起こると、ファンデーションのノリが悪くなり、ヨレやムラの原因になります。
この時期には「とろみ系の保湿化粧水」や「セラミド入りの乳液・クリーム」などを取り入れ、肌の内側と外側からしっかりと水分と油分を補いましょう。
メイク前のスキンケアでは、顔全体にうるおいを与えたあと、時間をおいてから余分な油分をティッシュオフすることが大切です。
まとめ
メイク崩れの原因は、実はスキンケアの段階から始まっています。
化粧水や乳液の量や種類、タイミング、使い方次第で、日中のメイクの持ちや仕上がりが大きく変わるのです。
朝のスキンケアは与えすぎず、整えすぎずのバランスが重要です。
自分の肌質に合わせて、必要な水分と油分を見極め、時間を置いて浸透させること。
さらに、余分な水分や油分をティッシュで軽くオフしてからベースメイクに移ることで、ヨレやテカリを防ぐことができます。
夜と朝でスキンケアをしっかり分け、肌の状態に合わせた使い分けを意識することで、メイク崩れの悩みは少しずつ解消されていきます。
まずは、今日の朝のスキンケアから見直してみてください。