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“捻転毛とは?原因や捻転毛を治すためのケア方法について紹介”
捻転毛という名前を聞いたことがあっても、実際どのような状態を指すのかよくわからないという人も多いのではないでしょうか。
捻転毛だと、髪の毛がうねったり、広がったりするため、スタイリングするのが難しいと感じるものです。
今回は、捻転毛とは何か、原因や治すためのケア方法について紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
捻転毛とは
捻転毛とは、文字のとおりでまるで縄のように髪の毛が自然にねじれてしまう状態を指しています。
らせん状にくるくると回っている状態なので、髪の毛にツヤが出にくく、さらにまとまりにくいので思うようにスタイリングができないです。
捻転毛の特徴は、以下のとおりです。
- 触るとでこぼこしてる
- パサつきやすく広がりやすい
- 髪が切れやすい
捻転毛は、髪の毛を触ることですぐにわかります。
指で髪の毛をつまんだときに、でこぼこした感じがある点が大きな特徴です。
さらに、ねじれている部分は細くなっているので、ザラつきを感じる場合もあります。
ザラつきやでこぼこ状態の髪の毛なので、太さがまばらなため、キューティクルが剥がれやすい点も特徴です。
そのため、外部からの刺激でダメージを受けやすく、パサつきや広がりやすさも感じるでしょう。
ねじれて細くなっている部分は、脆い状態なので切れやすく折れやすい傾向があります。
捻転毛とくせ毛は違う?
捻転毛とくせ毛は同じように感じますが、濡れた状態で違いがわかります。
捻転毛の場合は、濡れると髪の毛が落ち着いた状態になりますが、くせ毛の場合は濡れてもうねったままです。
髪内部のタンパク質にムラがあるというのも捻転毛の特徴で、くせ毛の場合は毛穴の歪みなどが原因でうねっています。
捻転毛の原因
捻転毛の原因は、先天性か後天性かに分かれます。
特に多いのは先天性の遺伝で起こることが多く、自分の意思で直すのはなかなか難しいですが、年齢とともに自然に治る可能性も否定できません。
一方で、年齢を重ねるうちに逆にくせが強くなってしまう可能性もあります。
後天性の場合は、以下のような複数の要因が考えられます。
- 毛穴の歪み
- 毛髪のダメージ
- 生活習慣の乱れ
- 加齢
- ホルモンバランスの変化
- 病気
後天性の場合、毛穴の歪みや毛髪ダメージによって引き起こされているケースが多いです。
そのため、日常生活の見直しや頭皮環境の改善、ヘアケアの徹底などによって改善するケースもあります。
捻転毛を治すケア方法

捻転毛を治す場合、縮毛矯正を利用するのも1つの方法です。
しかし、細さや状態がまばらなので縮毛矯正が思うような効果を得られない場合もあります。
そのため、セルフケアがとても重要です。
以下で、捻転毛の改善が期待できるセルフケアについて紹介します。
皮脂汚れをとる
捻転毛のケアとして、頭皮環境をよくすることが大事です。
うねりやボリュームを抑えるくせ毛用シャンプーを使用したり、頭皮への刺激が少ないアミノ酸系シャンプーを使用したりするのがおすすめと言えます。
皮脂汚れを効率的にとるシャンプー方法は、以下のとおりです。
- 髪をブラッシングする
- 38℃程度のお湯で髪の毛を濡らす
- 指の腹で洗う
- 手のひらでシャンプーを泡立てて洗う
- しっかりと洗い流す
ブラッシングをする際やシャンプーで洗う際、爪を立てて洗ったり、ゴシゴシ乱暴に髪の毛を扱ったりするのは避けましょう。
髪の毛に余計な摩擦を与えないよう、優しく丁寧に洗ってください。
シャンプー後は必ずトリートメントやオイルで保湿して、髪の毛の状態をキープしましょう。
下記の記事「くせ毛シャンプーの選び方!期待できる効果やケア方法について」は、シャンプーを選ばれるのに参考になる内容となっておりますので、あわせてご覧ください。

髪の保湿を徹底
捻転毛になった場合、髪の毛がすでに乾燥し、ダメージを受けやすい状態になっています。
髪の毛を守るためにも、しっかりと保湿を行ってパサつきを抑えることで、髪の状態を安定させられるでしょう。
また、保湿を徹底することでドライヤーやアイロンなどの熱ダメージも予防できるので、髪の毛に優しいケアが可能です。
下記の記事「ツヤのある髪にするヘアオイルの効果とは?朝だけではない夜に効果的な使い方も紹介」では、髪の保湿効果が高いヘアオイルについて解説しておりますので、あわせてご覧ください。

ナイトキャップを活用
寝ている間も寝具との摩擦で髪の毛はダメージを受けているので、ナイトキャップを活用するのがおすすめといえます。
ナイトキャップをかぶることで、寝ている間の髪ダメージを軽減でき、摩擦によって起きる髪の毛のパサつきも抑えられるでしょう。
ただし、夏場は汗をかいてしまうので蒸れて抜け毛の原因にもなるので、夏場は通気性の良いものを使用するなど慎重に使用するアイテムを選んでくださいね。
日常生活で捻転毛を悪化させるNG行動
日常生活の何気ない行動が捻転毛を悪化させる可能性があるので、以下でNG行動をみていきましょう。
良いと思った行動でもNG行動の可能性があるため、しっかりと理解しておくと良いです。
洗浄力が強すぎるシャンプーを使用
捻転毛の場合、頭皮環境を整えることが重要だといえます。
しかし、あまりにも強い洗浄力を持つシャンプーを使用すると、捻転毛が悪化する可能性があるのです。
洗浄力が強いシャンプーは、界面活性剤が頭皮・毛髪にダメージを与えてしまうので、毛穴の歪みやキューティクルの開きをさらに招く可能性もあります。
安価なシャンプーは洗浄力が高すぎる傾向があるため、使用には注意してください。
下記の記事「高いシャンプーを使っても意味はない?効果の違いや自分に合うシャンプーの見つけ方について紹介
」では、シャンプーについて詳細に解説しておりますのであわせてご覧ください。

髪に刺激を与えている
パーマやカラーを頻繁に行うなど、過度な刺激を髪の毛に与えるのはNGです。
捻転毛をキレイにしたいと思うあまり、何度もブラッシングしたり、高温のヘアアイロンを毎日かけたりすると髪の毛に大きな負担を与えてしまいます。
もともと不安定な状態の髪の毛なので、刺激を与えることで髪の毛がちぎれてしまい、髪のバランスが悪くなる可能性もあるので注意してください。
下記の記事「パーマをかけたら髪の毛がパサパサ!セルフケアで治す方法やシャンプー選びについて紹介」は参考になる内容となっておりますので、あわせてご覧ください。

不規則な生活
後天性の捻転毛の原因である生活習慣の乱れは、髪に必要な栄養素が不足したり、ストレスによって髪の毛が細くなったりなどの原因になります。
頭皮環境が悪化すると、毛髪の状態に悪影響を及ぼすので十分に注意しなくてはいけません。
仕事で忙しくて睡眠時間が十分に取れない、外食ばかりで偏った食生活をしている人は、一度生活の見直しを行ってください。
食事の時間を一定にする、栄養バランスを考慮するなどを行うだけでも髪に優しい生活だといえます。
特に髪の材料になるタンパク質、ビタミン、ミネラルなどをしっかり摂ると良いです。
ストレスを感じた時は、自分の趣味に時間をかけるなど意識してみてください。
下記の記事「髪の毛をツルツルにする方法は食事が大事!必要な栄養素を徹底解説」では、美しい髪にするための食事について詳しく解説しておりますので、あわせてご覧ください。

捻転毛を抜く
捻転毛になっている部分は、全体的ではなく部分的です。
気になる捻転毛を抜いてしまえば、状態が良くなるのではと思う方もいるでしょう。
しかし、捻転毛を抜く行為はさらに捻転毛を増やす可能性があるのでNG行為だといえます。
髪の毛を抜くと頭皮や毛根にダメージを与えるので、毛穴の歪みを引き起こしてしまう可能性が高いです。
歪んだ毛穴からは、太さがまばらな毛・ねじれた毛が生えやすいため、あまりにも気になる場合は抜くのではなく美容室に行きましょう。
ヘアケアを行わない
髪の毛が不安定な状態の捻転毛は、しっかりとヘアケアを行うことで少しずつ改善できるでしょう。
しかし、全くヘアケアを行わない人はどんどん捻転毛を悪化させてしまうので、必ずヘアケアを行ってください。
よくあるNG行為は、髪の毛を乾かさずに寝ることです。
忙しくて時間がないという人の中には、入浴後にタオルドライだけして寝てしまうといった場合もあるでしょう。
濡れている髪の毛は、キューティクルが開いた状態なのでダメージを受けやすいです。
寝具との摩擦で負担を与えるので、捻転毛が悪化する可能性があります。
下記の記事「ヘアケアで髪の毛のツヤを取り戻す方法を解説!」を参考にされて、日々のヘアケアをしっかりとされてくださいね。

まとめ
今回は、捻転毛について紹介しました。
捻転毛になる原因は、先天性・後天性とありますがどちらの場合でもセルフケアによって改善する可能性は高いです。
セルフケアでは難しい、と感じる場合は美容室に相談してみてください。
今回紹介したNG行動を参考にしていただきながら、キレイな髪の毛を目指しましょう。