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“高いシャンプーを使っても意味はない?効果の違いや自分に合うシャンプーの見つけ方について紹介”
シャンプーやヘアケア製品は、リーズナブルなものから高価なものまでさまざま販売されています。
人は価格が高い=良いもの、と考えやすいですが、一概には言えません。
シャンプーは毎日使用するものですし、髪の毛のコンディションを整えるためには重要なアイテムです。
高いシャンプーを使用することは意味がないのか、あるのかについて今回は紹介します。
自分に合ったシャンプーの選び方についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
高いシャンプー=良いではない
楽器などは高ければ高いほど美しい音が奏でられる、と考えられています。
一方で、シャンプーなどのヘアケア製品は、高いから良いというわけではないのです。
人によって、髪質や肌質に違いがあるため、使用するシャンプーによって相性があります。
どれだけ高いシャンプーを使用したとしても、自分の髪質や肌質に合っていなければ、思うような効果を得られないでしょう。
仕上がりの手触りなども、高ければ絶対に良いというわけではありません。
別の人が使用して「とてもよかった」と感じる高いシャンプーでも、自分が使用した時は「良くない」と感じる可能性もあります。
そのため、値段が高ければ良いものとは限らないのです。
高いシャンプーは「何かに特化している」ものがほとんど
市販のシャンプーは、基本的にバランスを重視しています。
万人受けする成分の配合を行っているので、誰が使用してもある程度満足できるような作りになっているのです。
一方で、高いシャンプーは利用する人が「こういう効果が欲しい」と考えるものを意識して作られています。
例えば、保湿成分がふんだんに含まれている、髪の毛をサラサラにしたいなど、利用者の希望に特化した成分配合が行われているのです。
そのため高いシャンプーは意味がない、というわけではありません。
費用をかけてでも、自分が理想とする仕上がり、高いクオリティを求めている人のためにあると考えましょう。
高いシャンプー&市販シャンプーの違い
一般的に市販されているシャンプーと、サロンシャンプーのように高い商品とは何か違いがあるのか?と感じる方も多いのではないでしょうか。
以下では、高いシャンプーと市販シャンプーについて紹介します。
栄養成分と配合量
高いシャンプーと市販シャンプーの大きな違いは、含まれている栄養成分と配合量です。
サロンシャンプーのように高いシャンプーの場合は、水は30%程度なのに対して、市販シャンプーは50%程度の水からできています。
水が多いということは、その分栄養成分の配合量が少なく、薄いのです。
例えば髪の毛のパサつきや頭皮環境を改善したいといった、何かしらの効果を期待している場合は、高いシャンプーの方が配合量が多いため、期待ができます。
一方で、市販シャンプーは栄養成分の配合量が少ないですが、万人受けするため、特化した効果を期待していない人には利用しやすいです。
洗浄力
高いシャンプーよりも、市販シャンプーの方が洗浄力が高い傾向にあります。
洗浄力が弱いからといって、意味がないというわけではなく、きめ細やかな泡立ちで頭皮を優しく洗い上げるというメリットもあるのです。
市販シャンプーは、洗浄力が高いですが敏感肌や頭皮が乾燥・炎症している人には刺激が強く、向いていません。
どちらを選択するのかは、自身の頭皮状態に合わせて決めましょう。
カラーやパーマの持ちをよくできる
高いシャンプーは、市販のシャンプーと比較するとカラーやパーマの持ちをよくできる点が特徴です。
高いシャンプーやトリートメントの場合、シリコンが配合されているケースも多いですが、必要以上にシリコンが髪の毛に残らないようになっています。
シャンプーをすすいだ後の髪の毛を摩擦から守ってくれて、シリコンの蓄積も発生しにくいです。
そのため、パーマやカラーのもちがよくなりますよ。
下記の記事では「髪色を長持ちさせる方法やヘアカラーが色落ち早くなる原因」について解説しておりますので、あわせてご覧ください。
自分に合ったシャンプーの見つけ方
近年、さまざまなシャンプーが販売されていますが、実際何を選べばいいのか?と悩む方も多いのではないでしょうか。
高いから良い、安いからダメ、と決めるのではなく、自分に合ったシャンプーを見つけることが、美しい髪への第一歩です。
以下では、自分に合ったシャンプーの見つけ方をみていきましょう。
髪の悩みに合わせる
シャンプーを選ぶ際、まずは自身の髪の悩みについて考えてみてください。
人によって、ダメージ・乾燥など悩みはさまざまあり、それぞれの悩みによって必要な成分は違います。
そのため、以下のように悩みに合わせた成分が含まれているかをまず確認してみてくださいね。
ダメージ
ヘアカラーやパーマなど、髪のダメージに悩んでいる人は、以下の成分を含むシャンプーを選びましょう。
- ケラチン
- セライド
- カチオン界面活性剤
補修成分が豊富に含まれていることで、健やかな髪の毛をキープできるようサポートします。
パサつきや乾燥
髪のパサつきや乾燥に悩んでいる人は、以下の成分を含むシャンプーを選びましょう。
- セラミド
- アルギニン
- グリセリン
保湿成分が豊富に含まれていることで、髪の毛の水分をキープし、しっとりとした指触りになります。
そのほか、ホホバオイルやアルガンオイルなどの天然オイルが配合されているシャンプーも選択肢の1つです。
ハリやコシ不足
髪の毛にハリやコシがなくて悩んでいる人は、以下の成分を含むシャンプーを選びましょう。
- パンテノール
- 高分子ポリマー
- 加水分解ケラチン
髪のボリュームアップが期待できる成分が豊富に含まれていると、優しくケアできます。
かゆみやフケ
かゆみやフケに悩まされている人は、脂性・乾性のフケのどちらなのかによって必要な成分をが違います。
ベタつきや臭い、頭皮の赤みがある人は脂性のフケの可能性が高く、皮脂の分泌量が多いことでフケやかゆみにつながっているのです。
そのため、抗菌成分が含まれているシャンプーを使用すると、頭皮環境が良くなるでしょう。
一方で、かゆみが起きた際にパラパラと白いフケが落ちてくる人は乾性のフケの可能性が高く、頭皮が乾燥しています。
そのため、保湿成分が豊富なシャンプーを選ぶことで、かゆみやフケを抑えられるでしょう。
下記の記事でも「自分に合うシャンプーの選び方とシャンプーの種類や特徴」について解説しておりますので、あわせてご覧ください。
洗浄成分
シャンプーの洗浄成分によって、髪の毛や頭皮への影響が違います。
大きく分けると、以下の4種類です。
- アミノ酸系
- 硫酸系
- スルホン酸系
- カルボン酸系
それぞれどのような違いがあるのか、以下でみていきましょう。
アミノ酸系
高いシャンプーの多くがアミノ酸系で、髪や頭皮に優しく保湿力が高い点が特徴です。
人間の髪の毛や皮膚を構成するタンパク質は、アミノ酸で構成されているので頭皮に潤いを残しながら、汚れをしっかりと落としてくれます。
頭皮が乾燥している、敏感肌という人に向いている成分です。
硫酸系
泡立ちがよく、洗浄力に優れているので市販シャンプーの多くは硫酸系です。
皮脂をしっかりと取り除けるので、皮脂の分泌量が多い人やシャンプー後の爽快感を求める人におすすめといえます。
一方で、洗浄力が高いため、乾燥肌や敏感肌の人だと刺激が強く感じる可能性もあるので、慎重に選びましょう。
スルホン酸系
硫酸系と同様に、泡立ちや洗浄力に優れており、汚れや余分な皮脂をしっかりと取り除きます。
硫酸系よりもやや刺激が弱いため、使いやすさも魅力です。
メインの界面活性剤として使用されることがほとんどですが、洗浄力がマイルドなアミノ酸系の成分と組み合わせて使用されるケースもあります。
カルボン酸系
カルボン酸系はしっかりとした洗浄力がありながらも、肌や髪の毛への刺激が弱めな点が特徴です。
泡立ちにも優れているので、爽快な仕上がりになります。
洗浄力と低刺激の両方を求めている人に、おすすめです。
香りで選ぶ
使用するシャンプーは、成分だけではなく香りも大切なポイントです。
自身の好みの香りを選ぶことで、ヘアケアの時間がよりリラックスできる時間になるでしょう。
近年、シャンプーの香りは豊富にあり、甘めからスパイシーなものまでさまざまです。
自分だけが使用するなら好みの香りで良いですが、家族と一緒に使用するなら好みが分かれにくいフローラル系がおすすめですよ。
下記の記事では「大人女性向け頭皮ケア方法」について解説しておりますので、あわせてご覧ください。
まとめ
今回は、高いシャンプーには意味があるのかないのかについて紹介しました。
高い、安いで安易に良し悪しを決めることはできませんが、万人受けするように作られた市販シャンプーとは違い、効果が特化している点が高いシャンプーの特徴です。
そのため、コンプレックスや髪の悩みを抱えている人は、高いシャンプーを使用することで、効率的にヘアケアができます。
今回紹介したシャンプー選びのポイントを参考にしていただき、自分に合った商品を選んでくださいね。